デジタル化の第一歩。「Google Workspace」とは?
「DX」やデジタルを使った改革を進めていく中で、Google Workspace というものがあります。 Google社が提供するビジネスシーンを中心にクラウド上で世界中どこにいても、一つの仕...
ノーコードを利用して、どんな業務改善ができるの?具体的な内容を教えて欲しい、という声にお応えしたいと思います。ツールのご紹介に関する記事やYoutubeはたくさんありますが、具体的な改善事例に関しては少ないと感じています。我々が日々活動している内容を元に、ノーコードを利用した業務改善の内容を、皆様にご紹介していきたいと思います。
今回ご紹介する内容は、在庫管理です。在庫管理を、まだまだ紙で行なっている会社さんはたくさんあります。デジタル化することで効率化を検討されている方は多いのではないでしょうか?在庫管理のデジタル化には、よく、ハンディターミナルの利用という話を聞きます。しかし、ハンディターミナル自体が非常に高額で、検討が先に進まないという話をよく聞きます。今回のご相談もまさにこの内容と同じでした。現場に紙を持っていって、商品ごとの在庫を記入し、自席に戻ってきてからスプレッドシートに在庫数を書き込むという業務をなさっていました。商品の発注も紙、売上を行う時も紙に記載してから。ほとんどが、紙をベースにした業務になっていました。既にiPadやスマートフォンは会社で導入していて、Google Workspace というGoogleが開発・提供しているグループウェアも導入済みのお客様でしたが、メールの利用にとどまっていました。追加で購入するハードウェアはなし、契約するシステムも無しで進められるため、今回のノーコードはAppSheetを選択しました。
今回のご相談にノーコードが向いている理由、それは、オーダーメイドのシステムを発注したことがないという理由です。システムをオーダーするということは、よく、家を建てることに例えられます。欲しい家を、いろいろと打ち合わせを重ねることで、どんどんイメージが固まりますが、出来上がった家は想像してたものと違っていたという話、よく聞きませんか?それは、注文したことがないため、慣れていないためです。発注する側も、わからないままに話が進んでいき、出来上がったシステムを利用してみたらイメージと違うので、変えたい!となると、追加で見積もりが発生し、その結果欲しいものが出来上がるまでたくさんの費用と時間がかかったという話もよく聞きます。ノーコードは、完成度が低い段階でいったん形にしてみて、形になったシステムを利用しながら、変更を重ねていくという進め方ができます。変化に強いのです。システム発注をしたことがないお客様でも、自分たちの要望にあったシステムを作ることができます。
この業務にかかる時間が三分の一になり、使用する紙の量も減りました。入庫と出庫の入力を、AppSheetで構築したシステムから入力することになり、入力したデータは全てスプレッドシートに集まります。既に導入しているスマートフォンを利用するため、追加で購入が必要なハードウェアはありません。スマートフォンのカメラを利用して、バーコードから入力するため、手で入力することも最小限です。入力を試して、手入力を減らせないか、もっと違う項目も取れるのではないか、などたくさんの改善案が現場から出るようになりました。 業務の効率化が図れたことと、現場の改善意欲を上げる結果となり、会社のデジタル化が進むことにつながりました。
今回利用したツールは、Google Workspaceのスプレッドシートという機能と、AppSheetという機能になります。Google Workspaceについては、他の記事にて紹介しようと思います。今回のノーコードは、先に記載しております通り、AppSheetというツールになります。プログラミングコードを一切書くことなく、画面を作ったり、処理を作ったりすることができるツールです。スプレッドシートを利用して、業務を改善されている事例もよく聞きますが、スマホやiPadでは、入力がなかなか難しいのも本音です。スマホやiPadを使って業務を効率化したいと考えていらっしゃる方は、ご検討いただくことをお勧めします。
今回の事例は、ノーコードが得意な 目的を達成するためには、必ずしもシステムが必要とは限りません。しかし、システムを利用することによって、達成までの時間を短縮することが可能になることも事実です。 ノーコードを利用することで、目的達成までの時間を短縮してみませんか?