Google社が提供するノーコード開発「AppSheet」について

AppSheetGoogleサービスの一種で、ノーコードで業務アプリを開発できます。 従来のアプリ開発よりも習得や開発が短時間で済み、表計算の関数と同程度の知識で業務効率化・自動化アプリの内製を可能とします。

AppSheetとは

AppSheetはスプレッドシートから簡単にアプリを作成できるGoogleのサービスです。従来はスプレッドシートで行っていた業務をアプリ化できます。

  • 見積書
  • 請求書管理
  • 顧客管理
  • 勤怠管理
  • 工程管理
  • 契約管理
  • 商品管理

これまでのアプリ開発よりも遥かに手早く簡単に実装できる点がポイントです。高度な知識がなくとも現場の知識に富んだメンバーの手で内製化できます。 大規模なシステムを導入するほどではないけれど、かゆいところに手が届くアプリが必要な場合は最適です。

AppSheetの4つの魅力

圧倒的なスピードと低コストでアプリを開発可能

従来は独自のアプリを開発する場合は、高度な専門知識が必要なことに加え、小規模なプログラムでも数週間~、数十万円~が相場でした。AppSheetは環境構築の手間がなく、開発が容易です。 従来では考えられないような短期間でアプリが完成します。

高度なプログラミング知識がなくともアプリを開発可能

プログラミングの知識がなくとも、AppSheetであれば誰でも簡単なアプリを作成することができます。高度なアプリが必要な場合も表計算やデータベースの基本的な知識で充足します。

モバイルフレンドリーな機能を標準搭載

カメラ、QRコード、NFC、GPS情報といったスマートフォンやタブレットに特有の機能を簡単な操作で導入できます。

Google Workspaceとシームレスに連携

スプレッドシートをはじめとするGoogle Workspaceのアプリと密に連携できます。ドキュメントをベースに帳票を出力したり、カレンダーを操作したり、Chatを操作したりと多彩な動きを実現します。

スプレッドシートをAppSheetに切り替える3つのメリット

スプレッドシートで管理表を運用する場合、さまざまな悩みがつきものです。後からデータを活用しようとしてもすんなりいかないことは少なくありません。AppSheetを導入すれば、よくある悩みを解決する手段になるかもしれません。

モバイルからの入力が容易

スマートフォンの小さな画面では、スプレッドシートの編集は苦痛です。 AppSheetはモバイルでも使用しやすくデザインされているため、PCを支給していない従業員の入力でも困ることがありません。普段はPCで利用し、外出先ではモバイルを使用する運用も可能です。

書式設定に要するコストの削減

スプレッドシートで管理表を運用する場合、不用意なコピー&ペーストにより罫線や網掛けが徐々に乱れていきます。放置していては美しくなく、かといってその都度直すのも手間がかかります。AppSheetでは使用者が書式を気にする必要がないため、入力作業に専念できます。

入力規則の厳格化し、集計を容易に

例えば日付を入力する場合、”2024/1/1″、”1/1″、”2024年1月1日”、”1月1日”、”2024年1月1日”のように人によって入力の方法は様々です。中には、システムでは日付と認識できない形式も含まれます。本来であれば数字しか入力して欲しくない部分にテキストで備考を入力する人もいるでしょう。AppSheetでは項目ごとの入力規則を簡単に定めることができるため、スプレッドシートで運用する場合に比べて乱れがなく、集計しやすい状態を保つことができます。

Google Workspace契約に無料付帯

GoogleはAppSheetの普及を促すため、2023年8月からGoogle Workspaceのライセンスに無料付帯を開始しました。Google Workspaceのユーザーは追加料金なしでAppSheetの主要機能を利用可能です。 ※AIやOCRといった高度な機能や、Salesforceなどの高度なコネクタが必要な場合は別途上位プランを要します。

まとめ

AppSheetを利用すると、少ない労力で業務アプリの開発が可能です。Google Workspaceを契約中であれば、追加料金なしで導入できます。スプレッドシート単体では煩雑な処理を円滑に行えますので、ぜひ自社でもご検討いただけましたら幸いです。