カーナビになる iPad とカーナビにならない iPad の違い
Apple社の iPad は、業務改善の切り札として幅広い業種で活用されるデバイスです。iPad は、 Wi-Fi 環境下で使用する「Wi-Fi モデル」と、携帯電話のように外出先で通信しやすい「Wi-Fi + Cellular モデル」の2種類の通信方式が存在します。本記事では、意外と知られていない通信方式による機能の違いを解説します。
iPad の選び方
iPad にはさまざまなモデルがあります。最も廉価なモデルでも通常業務では十分な性能を備えています。Apple Pencil を多用する場合などは上位モデルをご検討ください。
費用をなるべく抑えて導入したい
通常業務に十分な性能を備えた iPad(第9世代, Lightningコネクタ)、iPad(第10世代、USB-Cコネクタ)がお勧め。比較的安価な iPad であっても高性能です。
Apple Pencil をフルに活用したい
第2世代の Apple Pencil に対応し、取り回しがしやすい iPad Air(第4世代以降), iPad Pro (第3世代以降)がお勧め。第2世代の Apple Pencil は本体にマグネットで取り付けるだけで簡単に充電・収納できます。
大画面の iPad が欲しい
大画面を備え、高性能な12.9インチ iPad Pro がお勧め。A4用紙に近いサイズ感です。
コンパクトな iPad が欲しい
小型で持ち運びに便利な iPad mini がお勧め。A5用紙に近いサイズ感です。
いずれのモデルの場合も、Wi-Fi に接続して使用する「Wi-Fi モデル」と携帯電話データ通信プランを利用できる「Wi-Fi + Cellular モデル」の2種類が用意されています。
GPS が内蔵されているのは Wi-Fi + Cellular モデルだけ
Wi-Fi + Cellular モデルは携帯電話と同じようにSIMカードを挿入すればどこでも通信できるのが強みです。これに加え、GPS を内蔵しているのは Wi-Fi + Cellular モデルのみです。Wi-Fi モデルは接続している Wi-Fi スポットの情報を元に位置情報を拾いますが、精度は劣ります。カーナビとして利用する場合や、写真に正確な位置情報を付加する場合などはWi-Fi + Cellular モデルを選択します。
Wi-Fi モデルとWi-Fi + Cellular モデルの価格差
税込価格を比較すると、Wi-Fi モデルと Wi-Fi + Cellular モデルで¥20,000~¥24,000の開きがあります。これに加え、Wi-Fi + Cellular モデルは通常ランニングコストとして毎月の通信費用が発生します。SIMカードを用いた通信や位置情報サービスが不要な場合は Wi-Fi モデルを選択すると費用をぐっと抑えることができます。
モデル | Wi-Fi モデル | Wi-Fi + Cellular モデル | 価格差 |
iPad Pro 11インチ 128GB | ¥124,800 | ¥148,800 | ¥24,000 |
iPad Pro 12.9インチ 128GB | ¥172,800 | ¥196,800 | ¥24,000 |
iPad Air 64GB | ¥92,800 | ¥116,800 | ¥24,000 |
iPad 第10世代 64GB | ¥68,800 | ¥92,800 | ¥24,000 |
iPad 第9世代 64GB | ¥49,800 | ¥69,800 | ¥20,000 |
iPad mini 64GB | ¥78,800 | ¥102,800 | ¥24,000 |
まとめ
Wi-Fi + Cellular モデル のメリット
- 携帯電話データ通信を契約すれば単体で通信可能
- テザリングの親機として利用できる
- GPS が内蔵されており、位置情報サービスを利用しやすい
Wi-Fi + Cellular モデル のデメリット
- Wi-Fi モデル に比べ¥20,000~¥24,000高価
- 携帯電話データ通信を契約する場合、ランニングコストが発生する
Wi-Fi + Cellular モデルはSIMカードによる通信が可能な可能な点に加え、内蔵GPSを用いた位置情報サービスを利用できます。必要な機能と初期費用・ランニングコストを考慮して最適なモデルをご選択ください。