データ入力5つのポイント!エクセル/スプレッドシート作業をもっと快適に!

エクセルやスプレッドシートは、仕事から家計簿管理まで幅広く活用できる便利なツールです。しかし、データ入力を誤ると、後々思わぬ手間が発生してしまうことも。

この記事では、エクセル/スプレッドシートでありがちなデータ入力のミスとその対策を5つのポイントにまとめました。初心者の方だけでなく、これまで慣れた方法で作業されている方も、ぜひこの機会に適切な入力方法を身につけ、日々の作業をよりスムーズに進めてみましょう!

次の表の問題点を考えていきましょう

場         所総人口  / 男性人口 / 女性人口
山 形 県山 形 市247,747人/119,022人/128,725人
天 童 市 62,166人/ 30,220人/ 31,946人
東 根 市 47,725人/ 23,532人/ 24,193人
令和2年国勢調査人口速報集計 山形県結果 から引用

1. 1つのセルには1種類のデータを入力

NG: 「100,150,50」のように、仕入値、売値、利益を1つのセルにまとめて入力

複数の種類のデータを1つのセルにまとめてしまうと、後から売上の合計や利益率などを計算したいときに、それぞれの値を抽出する作業が必要になり、非常に手間がかかります。また、データの分析やグラフ作成なども難しくなってしまいます。

都道府県市町村総人口/男性人口/女性人口
山形県山形市247,747/119,022/128,725
山形県天童市62,166/30,220/31,946
山形県東根市47,725/23,532/24,193
令和2年国勢調査人口速報集計 山形県結果 から引用

OK: 「仕入値」「売値」「利益」のように列を分けて入力

種類ごとに列を分けることで、後から特定のデータだけを簡単に抽出したり、計算したりすることができます。データの分析やグラフ作成も容易になり、データの活用範囲が広がります。

2. 数値は数値として入力

NG: 金額を入力する際に「100円」や「¥100」のように入力

単位や記号を含めて入力すると、エクセルはそれを数値ではなく文字列として認識してしまいます。そのため、合計金額を計算しようとしてもエラーが発生したり、正しく計算されなかったりする可能性があります。

都道府県市町村総人口男性人口女性人口
山形県山形市247,747119,022128,725
山形県天童市62,16630,22031,946
山形県東根市47,72523,53224,193
令和2年国勢調査人口速報集計 山形県結果 から引用

OK: 数値データは数字のみで入力

数値のみを入力することで、エクセルはそれを数値として認識し、正しく計算を行うことができます。単位は別のセルに記入するか、セルの表示形式で設定することで、データの見やすさを損なうことなく管理できます。

3. セルの結合は慎重に

NG: 見出しなどを複数列にまたがらせるためにセルを結合

セルの結合は、見た目を整えるためには便利ですが、データの並び替えや集計、フィルター機能などに支障をきたす可能性があります。また、関数を使用する際にも、結合されたセルは処理が複雑になる場合があります。

場所総人口男性人口女性人口
山形県山形市247,747119,022128,725
山形県天童市62,16630,22031,946
山形県東根市47,72523,53224,193
令和2年国勢調査人口速報集計 山形県結果 から引用

OK: 結合せず、各セルに同じ見出しを入力し、列幅を調整

セル結合を避けることで、データの並び替えや集計、フィルター機能などを問題なく使用することができます。また、関数を使用する場合にも、コードがシンプルになり、処理速度も向上する可能性があります。

4. 不要なスペースや改行を避ける

NG: 商品名などに不要なスペースや改行が含まれている

不要なスペースや改行があると、データの検索や抽出がうまくいかないことがあります。例えば、商品名で検索をかけたいときに、スペースの有無によって検索結果に表示されないといったことが起こりえます。また、データの比較や分析の際にも、余計な手間が発生する可能性があります。

    
    247,747119,022128,725
    62,16630,22031,946
    47,72523,53224,193
令和2年国勢調査人口速報集計 山形県結果 から引用
山 形 県山 形 市
山 形 県天 童 市
山 形 県東 根 市
単純に結合すると…

OK: データは簡潔に、不要なスペースや改行を削除

データを整理しておくことで、検索や抽出、比較、分析などをスムーズに行うことができます。データの精度が向上し、より正確な結果を得られるようになります。

5. 項目名は省略せずに各行に入力

NG: 同じ値が続く場合、2行目以降の項目名を省略

データの並び替えや集計を行う際に、項目名が省略されていると、正しく処理されない可能性があります。例えば、都道府県名で並び替えたいときに、空白行があると、その行は都道府県名がないものとして扱われ、意図した結果にならないことがあります。

都道府県市町村総人口男性人口女性人口
山形県山形市247,747119,022128,725
   天童市62,16630,22031,946
   東根市47,72523,53224,193
令和2年国勢調査人口速報集計 山形県結果 から引用

OK: 全ての行に項目名をきちんと入力

全ての行に項目名を入力することで、データの並び替えや集計を正しく行うことができます。データの整合性が保たれ、正確な分析結果を得るために重要です。

ポイントをおさえた表の例

都道府県市町村総人口男性人口女性人口
山形県山形市247,747119,022128,725
山形県天童市62,16630,22031,946
山形県東根市47,72523,53224,193
令和2年国勢調査人口速報集計 山形県結果 から引用
数字のカンマは書式設定を利用します。

まとめ

これらのポイントを心がけることで、エクセル/スプレッドシートでのデータ管理を格段に効率化できます。確かに、見た目を整えるためにセルを結合したり、スペースを入れたりしたくなる気持ちもわかります。しかし、そうした入力は、データとしての活用を著しく困難にします。結果として、毎月の資料作成に膨大な時間を費やし、肝心なデータ分析や活用に手が回らなくなってしまうのです。

適切なデータ入力を行うことで、データは本来の力を発揮します。例えば、資料作成を自動化したり、BIツールを活用して高度な分析を行ったり、といったことが可能になります。さらに、データが正しく整理されていれば、月次でまとめて確認するといった従来の手法だけでなく、日次あるいはリアルタイムで進捗状況を把握することも可能になります。

データに基づいた意思決定を行う「データドリブン経営」や、業務プロセス全体のデジタル化を目指す「DX」を推進するためにも、まずは日々のデータ入力を見直してみませんか? きっと、今までとは違う景色が見えてくるはずです。

参考文献

本記事は総務省の「統計表における機械判読可能なデータ作成に関する表記方法について」の一部を参考に執筆しました。
https://www.soumu.go.jp/main_content/000723697.pdf